人物メモ

@風間発揮衆(八鬼衆) ・風間 流呟:徳川直参の石田三成(風間御大)  「カザマリュウゲン」age37。 ・小森(篭) 三十郎:ものすごく健康な大谷吉継(発揮衆の便利屋)  「コモリサンジュウロウ」age56。八鬼衆の中でも戦闘面だけなら風間御大に匹敵するとまで言われる存在。それだけでなく、器用さと巧妙さを併せ持ち、機械的に責務を成していく几帳面さを備えている。また、冷徹というわけではなく、不必要な加害は好まず時に慈善も厭わない厚い「徳」も持つ。心身ともに強靭の上、全身に纏った「鉄鋼樹」という特殊な樹皮が常にその強靭な肉体を保護している。  長くCOINSに潜伏しており、欧州の裏社会にて「NINJA」と言えば大体この人のことを指す。現在は日本に帰国しているものの、優秀な言語能力を活かした海外活動も継続している。また、潜伏期に「高山勇気」の同僚であった時代があり、そこで殺人狂「ポール=スライ」を見出して「銀狐」の名を与えたのはこの人。  内外政、戦闘において万能な人だがその分、過激な任務に当たることが多く、また風間からの信頼によって重要な任務を無茶する場面も多い。格上との死闘も多々経験しており、それらをくぐり抜けた経験が今の彼を支えていると言っても過言ではない。  若かりし頃からの無理によって全身傷だらけになっているため、覆面と鉄鋼樹の帷子によってその身を覆っている。実際、人目を気にするシャイな面があるらしい。  体格は身長180超、装甲抜きに90kgを超え、装甲含めば200近くなる。このため、機敏さについてはやや問題があるものの、その万全な装甲と強靭な肉体、加えて歴戦の感性から平時・緊急時どちらにも冷静な対処によって困難を打ち砕く。 「スパイダー・ボーイ……そこまでだ。青山を討ってはならぬ」 「よろしい。ならば貴殿を怨敵とみなそう」 「一度見させてもらったからな。こちらも隠し手、“甲鱗衣”を使わせてもらった。……しかし、さすがは発揮衆同士と言ったところ。もし貴殿の腕の“腱”が裂けておらぬば、この苦無は我が身を抉っていたことだろうよ」 「……どうやら命の綱が切れたようだな。さらばだ、同士」 「噴射法を用いれば、“もがず”とも腕を回収できるのだ」 *篭家:篭家は元来、「篭茸」というマジックマッシュルームを栽培するシャーマンのような一族。篭茸は身体を活性化して内傷、外傷を治癒する効能を持つ。また、これによって修復された内蔵はより強靭となるので敢えて毒を食らって篭茸で治す荒行も行っている。 *鉄鋼樹:言わば、「生体装甲」とも言えるもので自己再生能力と形状記憶能力を持つ。樹木でありながら鉄鋼に匹敵する硬度を持ち、尚且つ樹木特有のしなやかさも併せる。これを鎧鱗の如く纏うことでその装甲は弾丸の貫通を容易に許さない。また、その鱗状の一枚一枚を「忍体術」によって飛ばすことも可能で、さながら高威力の全方位ショットガンのような圧倒的破壊や、鋭いアーミーナイフの投擲に似たピンポイントへの一撃も可能とする。唾液によって軟化する性質があり、非常食としても代用可能(腹持ちは抜群だが、それほど栄養には期待できない)。 ・佐久間 大言:  [サクマダイゴン]age64。 ・鉄蜘蛛 八計:  「テツグモハッケイ」age43。  風間御大を除けば発揮衆一の若造。先代が早くに病死したので、在籍期間自体は長い。螺旋の彫りを入れた苦無を多用し、これを鎖に繋いだ暗器を用いる。壁や床に投擲して突き刺し、それを起点に飛び回る様は正に蜘蛛。いや、蜘蛛男。鉄蜘蛛秘伝の投擲術と熱量の扱いによって、機動性に溢れ、且つ柔軟な戦闘を可能とする。また、その独特の移動術と投擲によって暗殺や侵入にも長け、鎖と熱を張り巡らすトラップも用いる。どちらかと言えば対面しての戦闘より、暗殺もしくは防衛に向いている。  御大への忠誠は大したものだが、如何せんまだ血の気が多く、若干の被害妄想によってやりすぎてしまうのがよろしくない。年下という所も気にしており、他の発揮衆を上回ろうという下心もある。三十郎や龍峰、大言などは暖かく応じてくれるが、玉市や紅衣などは冷たい。迅は我が道を行く。 「秘伝ッ、“夜城通貫!!”」 「見ろッ、やはり勝った! 青山どれほどの者ぞ!!」 「このわしを馬鹿[ば↑か↓]にするんかッ!!」 「じゃかぁしゃぁ!! 敵はキサマじゃい!!」 「秘伝ッッ、夜城貫つッう――……」 ・美綿 迅:  「ミワタジン」age52。 ・銭盛 玉市:  「ゼニモリタマイチ」age86。通称「玉」もしくは「銭屋」。 ・朴源山 龍峰:  「ボクゲンサンリュウホウ」age2164。  古来に海を渡ってきた純粋なる仙人で、当時の風間発揮衆が欠けていた為に当時の風間御大にスカウトされた。よって他と異なって異色ではあるが、これも本来は米倉の妖魔であったので化物集団の意味からすると違和感はない。  しなやかな長い髪に、おっとりと澄み渡る瞳の光が特徴的。服装はゆるいものを着用しているが、人里に姿を見せる時は全身を厚手の衣で隠す。それは尼を装っているとも、茶化しているとも言われる。紅一点と言いたいところだが、物の妖魔仙人なので無性が正しい。見た目が女性的なのは彼女の師父の趣味。 ・長垂 紅衣(紅葉):  「ナダレクレナイ」age73。本名「モミジ」。 ・飛渡 助人:  「ヒワタリスケヒト」age??。  「飛渡家」は風間の第一分家。代々「助人」の名で御大をサポートする役回りをこなしている。そのため、助人は単一名称ではなく複数を指す。名義としては風間御大が「発揮衆」に組み込まれており、その実情は彼そのものではなくこれら“助人”のことを意味している。よって、基本的に風間御大は発揮衆を名乗らず、助人それぞれが「発揮衆が一人、飛渡の者」などと自称する。一種のカモフラージュである。  助人はそれぞれ人間というよりは「助人」という社会性に生きており、隠れ里にて独自の世界を構築している。それはさながら助人生産工場であり、同時に助人は男しかなれない。これは万が一にも飛渡一族の女が外部の手に落ち、子を授かることなどないようにという配慮。血統の純度調整は「回り」と呼ばれる一定の順序に定められた交配によって保たれている。つまり、飛渡には恋愛などなく、配偶は全て計画の元に生来前から決まっている。配偶予定者の死も考慮してあるのでシフトは柔軟である。  現在最強の助人は「七番屋敷の次男坊」で、ぶっちぎりの実力を誇る。それでも扱いはモブ同然だが、明らかに他の助人より強力なので動きとしては目立つ(そもそも助人は例外なく強力であるのだが)。