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遊戯考察|大人の趣味とは? (カードゲームの疑問)


具体的な問題提起

犬:例えば、就職の面接で「趣味はなんですか」と質問され「将棋をやっています」と答えた場合と「TCG(トレーディングカードゲーム)をやっています」と答えた場合とでは、どちらの方が好印象を与える可能性が高いだろうか? ○ 同じボードゲームなのにこの始末  一般的に、「将棋」は「競技」として認識されることもあるが、「TCG」が「競技」として認識されることはほとんどありえない。  同じテーブルゲームなのに、なぜ「将棋」を職業とすることは社会的に認められ、「TCG」を職業とすることは認められないのか。理由としては競技としての歴史もあるだろう、競技のプロ組織を結成する基盤が作り難いということもあるだろう、“企業”が製作・販売している商品に過ぎないということもあるだろう。  だが、それ以前に。「大人が行う事」として不適切だと思われている節がある。  競技として、それを行う「大人」のプレイヤーが社会的な評価を得る為にはそれが「大人が行ってもおかしい事ではない」という認識を得ることが不可欠である。  よって、ここでは『「TCGが趣味です」と大人が胸を張って公然と言える』状態にしたい。むしろ子供たちが将来なりたい職業の上位に『TCGのプロプレイヤー』という項目を入れることを最終目標としたい。  個人の性格や度胸の問題で「TCGが趣味です」と胸を張って言うこともできる。だが、本研究が目指す「大人が胸を張って」という水準は、『「TCGが趣味です」と首相が胸を張って公然と言える』程の状態であり、それが許される状態である。根性論ではなく、社会的に認められる「大人」の競技・娯楽として「TCG」を成立させることが目的であると、ここで明確に定義しておく。  本研究では主にTCGの問題点と可能性を提示し、それらを改善・再確認していく。その過程でTCGの大きな障害である、「大人が行う事」として認められにくい、という事実の理由も提示する。
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