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遊戯考察|大人の趣味とは? (カードゲームの疑問)


第一章 「TCGとは何か」

犬:1-1 TCGとは何か (何、「紙屑の集合体」だとぅ??? 言ってくれるじゃねぇか……) -------------------------------------------------------------  現在、様々なメディアでも取り上げられているように、「TCG」というジャンルは大変人気がある。  『ポケモン』は有名なCPUゲームソフトの名称だが、『ポケモン』にも「TCG」は存在する。それも日本における「TCG」最初期から現在も発売されているもので、発売当初は小学生を中心に売れに売れた。  『遊☆戯☆王』というゲームタイトルを知る人も多いだろう。もともとは『週刊少年ジャンプ』に掲載されていた漫画で、劇中で行った「TCG」を実際に製作して販売したものである。本編漫画はすでに掲載が終了しているが、それに派生する続編やサイドストーリーを描く漫画が現在も別雑誌で続いている。  上に挙げたタイトル以外にも、様々な「TCG」が作られ、販売されている。玩具屋へ行く必要も無い。『遊☆戯☆王』『ポケモンTCG』ほどのタイトルになれば、コンビニで購入する事も可能である。  「TCG」は「トランプ」「花札」と違い、指定された枚数と種類で構成されたカードセットを用いるものではない。主に2人での対戦を目的とするが、互いに自分で製作(編成)した“デッキ(山札)”を用いる。  「トレーディング」と名が付くように、「コレクション」も目的にあるので、互いのデッキを混ぜるようなことはしない。  デッキの枚数はゲームによって異なり、例えば『遊戯王』は40枚、『ポケモン』は60枚である。だが、ゲームによってはその枚数に上限が存在しないものもあり、300枚を越すカードでデッキを構成する場合も稀にある(後に記述する『MTG』のデッキ形態の1つ。“バベル”と呼ばれる)。  それぞれのゲームに数十、数百のカード種類が存在してコレクションとしての充実性も高い。また、デッキには同じカードを複数枚入れることが可能なので、「同じデッキ」と出会う確立は低い。だが、ゲームによっては「ほとんと同じデッキ」が氾濫してしまう場合もある。  カードにはカラフルなイラストやそのゲーム固有のルールにしたがったステータスなどが書き込まれており、同じゲームでもカードの種類は無数に存在する。「トレーディング」も目的なので、ルール解説書でもこれを促す記述が多く見受けられる。  「子供」をメインの購入層としているので、彼らのコミュニケーション媒体(トレードや対戦による)として用いやすいことも商品としての利点となる。また、後述するように安価に購入することが可能なので、1度流行すると狂ったように買い漁る購入者が多数出現する。何より、「1枚持っている」だけではデッキに入れる意味が薄れるゲームシステム(1枚では試合中に使用できる確立が低い)がほとんどなので、同じカードを必要な枚数集める必要がある。  『遊☆戯☆王』なら3枚、『ポケモンTCG』なら4枚まで同種のカードを入れられる(ただし、使用が制限されているカードや禁止されているカードも存在する)。  尚、ゲームではなく単純に「トレーディングカード」という「交換」のみを目的としたものも存在するが、「TCG」はこの「交換」のみを目的としていたジャンルにゲーム性を加えたものである。
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